措置入院とは、患者に対して行政が命令を行い強制的に入院をさせるもので、精神疾患が理由で自分やその他の人に対して傷つけたり、迷惑行為や犯罪行為をする可能性が高い場合に行われます。
措置入院は行政が強制的に入院を行うということが大きな特徴で、患者本人の意思や家族の意思は全く関係ありません。
行政から強制的な入院命令となるので、措置入院をとる条件はかなり厳しくなり以下の条件がある場合に成立することになります。
・精神疾患があり、そのために自傷行為や他害行為を行っていた、もしくは今後自傷行為や他害行為をする可能性が極めて高い状態。
・保護した警察官、検察、一般市民などからの通報があり、行政が動き患者を病院へ連れてくるに至る。
・精神保健指定2名が診察を行い、2人そろって精神疾患があり、それ故に自傷行為や他害行為の可能性が高いと診断された場合。
・その診察結果を受けて、都道府県知事あるいは政令指定都市市長が行政措置として入院を命令する。
措置入院は非常に厳しい条件下で行われるために、基本的に入院中の外出や外泊は大きく制限され、相当な医療的保護監視下でないと外出することは出来ません。