人との関わりが地域をつくる。理学療法士が目指す、地域密着型の訪問看護

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理学療法士で、「ドットライフ(訪問看護・リハビリ)」に勤務する益江もも子さん。Dotlineに入社する前は6年間病院で理学療法士として勤務してました。ホームページでスタッフの動画や画像を見て、その温かい雰囲気に魅了されDotlineに入社したとのこと。益江さんの転職エピソードや理学療法士としてのやり甲斐、魅力について語っていただきました。益江さんが学生の頃から思い描いていた“地域に密着した活動”が実現できるDotlineで、今何を思い、何を目指しているのか……。

同時に訪問看護の在り方や魅力も探っていきます。

ドットライフ(訪問看護・リハビリ) 理学療法士 益江もも子

6年間病院で理学療法士として勤務。地域密着の活動をする為Dotlineへ。

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病院勤務を通して感じた、地域に根ざした看護の重要性

— 理学療法士に興味を持ったきっかけを教えてください。

 高校生で進路を決める際に、自分に向いた仕事はなんだろうと模索していました。そんな時に知ったのが理学療法士。私自身、体を動かすことやカラダの仕組みを知るのが好きで、さらに母が福祉関連の仕事に就いていたことから、自然とこの仕事を知ることができました。

 そこから仕事を見学したり、内容を知っていくことによって、人と関わることの好きな私にとても向いているのではないか、と思うようになりました。

— 以前は病院で6年間働かれていたとのこと。どのような6年間でしたか?

 急性疾患や重症患者の治療を24時間体制で行う病院で勤めていました。長期間にわたって患者さんを見る仕事だったので、目まぐるしく毎日が変化していきました。患者さんは代わる代わる来院され、さらに未知の疾患の方がいると新たに勉強することも多々ありました。生の医療の現場のリアルを知る6年でした。

 将来的には地域に密着した訪問看護がしたいと思っていたので、この病院での経験が今の私の理学療法士としての基盤となりました。病院でしっかり学ぶことができて良かったです。

— 地域に関わる働き方をしたい。どうしてそう思うように?

 学生時代の病院実習でもその他の実習でも、ずっともどかしさを感じていました。実際に患者さんが住んでいる地域や家庭環境、生活リズムを知らないと本質的な部分は目に見えてきません。もちろん病院でも、その時の症状や困っていることは違うので、その都度合ったアプローチをしています。しかし、人生を長い目で見た時の関わり方を考えると、圧倒的に地域に関わる看護なのではないか、と思っていました。

結婚を機に転職、地域に密着した仕事を求めてDotlineへ

— 地域に密着した働き方をしようと転職された転機は?

 きっかけは結婚です。当時私は神奈川に住んでいて、夫が住む千葉県に引っ越しするのを機に転職を考えました。そこでまた病院で働くか、地域に入るかで悩んだ末、早めに地域に入ろうと決意しました。初めての転職先がDotlineでした。

— Dotlineを選んだポイントを教えてください。

 通いやすさや給与面も大切なポイントではありましたが、一番の決め手は“人”でした。面接に行った時の面接官の方が柔らかい印象でとても好印象でした。ホームページから受けた会社のイメージとも同じでした。

 また、新しい会社なので、私も一緒になって会社を作っていけそうな展望が描けました。そして、訪問看護やリハビリだけではなくいろんな事業をされていて、「柔軟な会社」という印象もありました。

— ほかに選ぶ際に印象的だったところはありますか?

 最初に見たホームページもグッと目を引きましたね。ホームページでは看護師さんの働いている姿を動画で見て、自分の働く姿を想像することができました。動画からも看護師さんたちの温かさや人柄が伝わってきました。無料で使える保育園もあるので、福祉が充実している部分も魅力に感じました。

訪問看護も理学療法士も、魅力は「人の良さ」に触れられること

— 職場の人間関係、Dotlineに入社して良かった点を教えてください。

 職場では主に看護師さんとリハビリのスタッフさんと関わりますが、和気あいあいとしながらも適度な距離感が保たれています。皆さん良い人ばかりで、働きにくさやしがらみを感じたことはほとんどありません。

 入社して良かった点は、地域に密着した訪問看護の環境が整っていることです。その根底には「働いている人の良さ」があり、おかげで居心地の良さや仕事のしやすさを感じられています。自分がやりたいことの軸もしっかりしているので、ここを選んで本当に良かったと思っています。

— 実際に訪問看護の仕事をしてみて、どんなところが病院と違いますか?

 病院は主に来院から退院までの重点的なサポート、訪問看護はその後の患者さんの生活に寄り添った継続的なサポート、というのは大きな違いですね。

 病院でも在宅指導は紙面上で簡易的にしていましたが、患者さんからのフィードバックやそれに対するサポートが足りず、ジレンマを抱えていました。訪問看護であれば、ご自宅に伺って患者さんに直接アプローチできます。これこそ私がしたかったことだとやりがいを感じています。

— 理学療法士という仕事、どんなところに魅力を感じていますか?

 患者さんから「あなたがやってくれたから」「あなたが居てくれたから今こんなことができている」といった言葉を聞かせてもらえるところですね。一人一人がその人らしい生活を送れるように支援することが私たちの仕事なので、その瞬間に出会えた時にがんばってきて良かったと思えます。

 また、患者さんだけでなく、ご家族の方々とも深く関わることができるのも醍醐味の一つです。まだまだ関わりきれていないところもありますが、関係者の一人一人と密に接することができるのも素敵なことだと感じています。

— 患者さんとの印象的なエピソードがあれば教えてください。

 寝たきりになってしまった方が車椅子に乗れるようになり、外出に慣れて好きな場所に行くことになった時の話です。帰ってこられた時に、出かけた先での家族写真を見せてもらいました。患者さんは「楽しかったよ」の一言しか口には出しませんでしたが、その一言からいろんな感情が伝わってきました。

 リハビリのスタッフさんやご家族も含め、私たちのサポートがあるから実現できたことと思うと、本当に嬉しかったです。何もしなければ、もしかしたらずっと寝たきりだったかもしれないと思うと、この仕事の意義は大きいと感じますね。

課題があるからやりがいがある。さらに地域と密着した働き方を求めて

— 今後に向けて特にご自身で強化していきたいことはありますか?

 よりよい方法がないか、知識やスキルは常にアップデートしていきたいです。

 入社して2年が経ち、いろんな業務を引き受けられるようになりました。働き方も、直行直帰ができたり、スマホで業務が管理できたり、仕事の効率が上がっています。もっと時間を有意義に使い、インプットする時間を増やしていけたらと考えています。

— 多くのやりがいを感じている一方、今後に向けて課題も感じることはありますか?

 患者さんの疾患に関して、医師の見解をもっと聞くことができたらと感じています。病院勤務の頃は、すぐ近くに主治医の先生がいたので、コミュニケーションも頻繁にとることができました。

 しかし今は事業所にいて、病院からは離れています。手軽に相談や情報共有ができないところにはもどかしさを感じています。電話でカバーできるところもありますが、耳だけの情報では共有しきれないこともあります。病院へ足を運ぶにも時間の都合で難しいところもあり、今後の大きなテーマですね。

— 最後に、今後のビジョンについてお聞かせください。

 訪問看護に転職して地域との関わりは増えましたが、今後もさらに深く関わっていけたらと考えています。地域の皆さんが困っていることに対して、もっと自分が持っている経験と知識を提供し、社会貢献していきたいですね。

 今は高齢者の方を中心に関わらせていただいてますが、今後は予防医学も重要になってくると思います。なので、高齢になる前段階にある40代〜50代のためにできることも考えていきたいです。人との関わりを励みに、もっともっと知識や経験を積み上げていきたいです。

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