児童発達支援をおこなう「ドットジュニア(児童発達支援・放課後等デイサービス)」で主任を務める石井さん。児童発達支援管理責任者の資格を持ち、最適な支援を届けるための職場の環境づくりや支援の質の向上に取り組んでいます。前職では7年ほど児童発達支援に携わっていましたが、「離職率の高い業界を変えたい」という想いからDotlineに転職しました。
入社してからは、「より良い支援を届けるためにどうするか、前職の経験を活かして挑戦できている」と石井さんは語ります。今回のインタビューでは、児童発達支援管理責任者の具体的な仕事内容や、Dotlineで働く魅力についてお話を伺いながら、「挑戦しやすい環境」について語っていただきました。
ドットジュニア(児童発達支援・放課後等デイサービス) 児童発達支援管理責任者 石井裕太朗
7年児童発達支援に携わったのち、「離職率の高い業界を変えたい」という想いからDotlineに転職。
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児童発達支援は働きにくい? 業界の未来に貢献したい想いが高じて転職へ
- 石井さんのこれまでのキャリアについて聞かせてください
幼い頃から野球少年だった私は、部活指導がしたいという想いから中学校の教員を目指していました。ですが、教育実習先の学校で、熱意を持って子どもと向き合う教員の少なさに衝撃を受けました。
そのまま教員になっていいのか悩んだ私は、体育教員の他に何か運動を通して子どもに学びを与えられるような職業がないか探し始めました。そこで見つけたのが児童発達支援の分野で、これなら運動療育を通して子どもの成長に貢献できるのではないかと考えました。
大学卒業後、私は運動療育に力を入れる放課後等デイサービスに入社しました。障がいを持った子どもと関わることは初めてだったので、どのようにして信頼関係を築くべきか悩むことは多かったです。しかし、子どもや保護者が抱える悩みを一緒に解決することには大きなやりがいを感じました。そのまま7年ほど、そこで勤務を続けました。
- 前職を辞めたのはどうしてですか?
一番の理由は、結婚を機に千葉県に引っ越したことでした。勤務先は東京都内、通勤に2時間かかることになるため転職を考え始めました。
二番目の理由としては、児童発達支援の業界そのものを良くするための挑戦がしたいという想いです。前の職場は給料が低くて休みも取りにくかったので、離職者が後を立ちませんでした。それは児童発達支援の業界全体が抱える課題でもあったので、ただ現場で働くだけでなく、何かそのための仕事ができないかと考えていました。
7年は実際の現場で子どもの成長を見守る仕事に携われたので、次のステップとしては業界そのものをより良くするための仕事がしたい。そうして児童発達支援の未来に貢献できるような働き方ができないかと思い、似たような想いを持った会社がないか探し始めました。
経験を活かして職場を改善。働きやすさの秘密は、職場のルールと意欲的なスタッフ
- Dotlineに転職を決めたのはどうしてですか?
千葉県の放課後等デイサービスを探していた時に見つけたのがDotlineでした。従業員数や事業所の展開数、メディアに掲載された社長の想いなどを見て、底力のある会社だと感じました。
私は幼い頃から千葉県で育ち、高校、大学も千葉の学校でした。ですから、地域密着で千葉の福祉に貢献するという社風にも惹かれました。実際、ドットジュニア(児童発達支援・放課後等デイサービス)の事業所が実家のすぐそばにあったので、親近感も持てました。
気になって話を聞きにいくと、Dotlineは年々成長を続けている会社であり、これからさらに上を目指していく会社であることがわかりました。人事の方は「会社として社員が働きやすい制度は整っているけれど、支援についてのマニュアルがまだ整っていないのでこれから力を入れたい」とおっしゃっていました。
この会社なら、子どもたちにとっても職員にとっても過ごしやすい教室作りができるのではないかと可能性を感じました。また、支援のマニュアルづくりなら、これまでの自分の経験を活かすことができるかもしれないと思い、入社を決意しました。
- 実際に入社していかがでしたか?
面接で言っていた通り、本当に働きやすい環境が整っていました。例えば、「陰口を言わない」「全員『さん』を付けて呼ぶ」など、人間関係に関するルールが細かく明文化されていたので、人間関係のしがらみを感じることが一切ありませんでした。
一方で、支援に関しては専門的な知識や経験のあるスタッフの少なさを感じました。これも面接で言っていた通りでした。私は児童発達支援管理責任者の資格を持っていたので、支援の方針についてアドバイスをしたり、積極的に保護者の方の相談に乗ったりすることで職場に貢献しようと思いました。
働く中で特に嬉しかったのは、スタッフが子どもへの声かけの仕方や療育の知識について積極的に質問してくれたことでした。自分の経験を活かせていると感じ、やりがいも大きかったです。みんなすぐにアドバイスを実行し、「やってみたらこうなりました」と実践を共有してくれたので、なんて吸収力のあるスタッフばかりなのだろうと驚きました。
広い視野と大きなやりがいを持てることが魅力の児童発達支援管理責任者
- 児童発達支援管理責任者(児発管)とは具体的にどのような仕事なのでしょうか?
児発管の主な仕事は、子どもたちの個別支援計画書を作成することです。一人ひとりが目指す自立の形に合わせて支援の方針や具体的な達成目標を定めています。
そのため、保護者の方との面談も定期的に行なっています。最低でも半年に一度は面談を行い、どのような支援を実現させていくかを話し合います。話し合った内容はスタッフに共有し、日々の支援に反映させているので、児発管は現場のリーダーとしての役割を担うことも多いです。
- Dotlineで児発管を務める魅力について聞かせてください。
自分発信で積極的に現場を変えていけることです。児発管は現場のリーダーとしての役割を担うからこそ、「こうだったら支援しやすいのに」と感じることが多い役職なのではないかと思います。Dotlineは提案を受け入れ、実現に向けて後押ししてくれる環境が整っているのが大きな魅力です。
例えば、私が入社する前は子どもたちの成長を客観的に図る指標がなく、スタッフの主観によって子どもの評価に差が出てしまうという問題がありました。そこで、アセスメントシートを作って子どもの成長を客観的に評価できる指標を作ったところ、誰が見ても子どもの成長が正しく把握できるようになりました。それが支援の質の向上につながり、今ではそのシートがドットジュニア(児童発達支援・放課後等デイサービス)全体で採用されています。
また、事業所をどんどん展開しているからこそ、昇進のチャンスもたくさんあります。児発管は5年の実務経験を経て得られる資格なので、その経験を活かして活躍の幅を広げたいと考えている人にもピッタリです。
目指すは支援に集中できる環境作り。利用者さんもスタッフも過ごしやすい教室づくりが児童発達支援の未来に繋がる。
- 石井さんが主任に昇進したのは入社して半年が経った頃だったと伺いました。
初めてお話をいただいたときは、こんなに早くキャリアアップできるのかと正直驚きました。これまでの経験や、職場の環境をよりよくしようする姿勢を評価してくださったことがとても嬉しかったです。
ただ、入社半年で管理職を務めることに不安は感じていました。前職でも管理職を務めた経験はありますが、マネジメントについてしっかりと学んだことはなかったからです。ですが、Dotlineは引き継ぎも丁寧でしたし、何より事前にマネジメント研修を受講できたことがとてもありがたかったです。
Dotlineには「識学」というマネジメントを学ぶための研修があります。識学を知って管理職としての役割がハッキリしたからこそ、スタッフへの正しい指示の出し方や接し方を考えるようになりました。それによってスタッフが目の前の支援に集中でき、子どもたちが安心して通える教室づくりに繋がっているのだと感じます。
- 最後に、石井さんの今後の展望を聞かせてください。
近い将来には所長への昇進も目指しているので、後任の育成や教室の仕組みづくりをしていきたいです。現在は業務一つ一つを明確化することで、全ての職員が目の前の仕事に集中できる環境づくりを目指しています。
また、現場の支援の質の向上にも務めたいです。具体的には、自分が管轄する事業所のスタッフを集めて合同で療育についての研修を行いたいと考えています。支援の質が上がることは、事業所数を増やすことにも繋がると思っています。
事業所が増え、ドットジュニア(児童発達支援・放課後等デイサービス)の取り組みが広まっていけば、他の会社にノウハウを伝えることもできるかもしれません。そうすれば、働きやすい教室づくりと子どもたちが安心して通える教室作りの両方を広めることができると考えています。その取り組みが児童発達支援の業界全体の底上げに繋がれば本当に嬉しいです。