キャリアアップも幸せも、自分を犠牲にしなくていいDotlineの保育

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三人のお子さんを育てながら、みらいのまち保育園の所長も務める和久井さん。大学卒業後から保育士として働き始め、十年以上の経験を積んだ後にDotlineに入社、わずか二年で所長に就任します。

 子育てとの両立だけでなく、管理職へのキャリアアップ、さらには後進の育成や特別支援との連携まで。夢が広がる根幹には、「自分を犠牲にしなくていい働き方」があるといいます。Dotlineの職場環境が生み出す「保育士の新しいキャリア」について、現場の声をお聞かせいただきました。

みらいのまち保育園 所長 和久井静恵

三児の母。十年以上保育園で働き、Dotlineに転職。入社後わずか二年で所長に就任。

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園児一人ひとりに寄り添える保育を求めて

 

ー 保育士として長くお勤めだった中、Dotlineに転職した経緯についてお聞かせください。

 私は大学を卒業してすぐ保育士として働き始め、十年以上同じ仕事を続けてきました。前の職場では主に三歳児より上のクラスを担当し、一人で二十人以上の子どもたちを受け持ってきました。保育士としての仕事にやりがいは感じていましたが、その環境では一人ひとりに寄り添うことが難しく、もどかしさを感じる場面がよくありました。

 私は園児が合わせるやり方ではなく、園児に合わせるやり方の方が良いと思っていたので、集団生活に溶け込みにくい子たちに合った支援をしたいと思うようになりました。

 一人ひとりに合った支援ができる保育園を探し始めた時期に、たまたま家の近くで「みらいのまち保育園」を見つけました。気になってホームページを調べてみたのが、Dotlineを知ったきっかけでした。

 

ー ホームページのどこに興味を持ったのでしょう?

 Dotlineのミッションである「幸せの循環創造」が印象的でした。とても共感したのは、「まず、自分が幸せであることで他人を幸せにできる。他人を幸せにすることでその人の周りの人々、つまり自分も幸せになる。」という考え方です。

 保育の現場は、残業や持ち帰りが当たり前になっていることが多く、保育士自身の幸せが置き去りにされがちです。私も前の職場で自分を犠牲にしながら働くことが多かったので、「幸せ」に対する考え方が特に印象に残りました。

 それに、純粋に「企業で働く」という感覚にも興味がありました。保育士の業界は狭くなりがちなので、会社組織でどんな仕事をしているのか気になりました。

 その時は自分の子どもがまだ小さく、転職は難しいかなと思っていたのですが、それも含めて相談させていただいたところ、大丈夫と言ってもらえました。せっかくなら新しいところを知ってみたいという好奇心も働き、思い切って転職を決意しました。

他の保育園との違いは、保育士も園児も尊重されること

 

- 転職して、実際の現場の印象はいかがでしたか?

 とにかく子どもたちへの対応が手厚かったです。少人数クラスで一人ひとりをしっかり見守り、子どもに本当に必要な寄り添い方ができている印象でした。環境としても、ワンフロアで設計されていて仕切りがなく、保育士同士の連携や声かけがしやすくなっていました。

 以前の職場では、自分一人でどうするかと考えることが多く、一人ひとりに寄り添いたくてもなかなかできない場面がよくありました。一人で大人数を見るにはどうしてもコントロールしてしまう部分がありましたが、今はその必要もありません。園児の気持ちを十分に汲み取って関われる分、園児とも保護者ともしっかり信頼関係が築けます。

 

− 園児一人一人に寄り添う分、手間や仕事量も増えるのでは?

 保育士の人数に余裕があり、うまく役割分担ができているので大丈夫です。園児への対応と事務を分けたり、シフト調整を工夫したり、協力体制を築いて残業も減らすことができています。「この先生じゃないと業務が滞ってしまう」という仕事のしかたをしないので、全体的に見ると逆に手間や負担は減っている印象です。

 前の職場では時間外労働が当たり前でしたが、今は定時になったらすぐに帰ります。だから、自分の幸せを置き去りにしている感覚もありません。職場内の風通しも良すぎるくらいで、業務や仕事に対するストレスはほとんどありません。きちんと自分の幸せも大切にできていると感じます。

順調な転職から、さらにキャリアアップへ。それでも自分を犠牲にしない。

 

ー 入社二年目には早くも所長に昇格されました。どのような経緯からでしたか?

 もともと面接の時に「いずれ管理職をやりたい」という想いは伝えていたので、その前提で転職しました。まさかこんなに早いとは思ってませんでしたが、Dotlineが新しい保育園を増やすタイミングで部長からご提案をいただきました。

 ただ、私自身は子育ての真っ只中です。自分の仕事を評価してもらえたことは嬉しく、部長の期待に応えたい気持ちはありましたが、両立できるかとても不安でした。それに、所長や園長は何十年も経験を積んだ人がするものだと思っていたので、自分に務まると思えないなら諦めた方がいいのではと思いました。

 そのような不安も部長に伝えたところ、「時間の不足を補えるように、働きやすい環境は会社側がつくる」「やってみて難しかったら、保育士に戻ればいい」と、心強い話を聞かせていただきました。私としてはいつか挑戦したいことだったので、家族にも相談した上でやってみることにしました。

 

ー 所長になって実際どうでしたか?

 子育てしながらのキャリアアップは、やっぱり忙しさも難しさもありました。会社勤めも所長も初めての経験です。最初は部長への報告の仕方すらわからず、パソコンスキルも一から学ぶことになりました。

 ただ、学ばないといけないことはたくさんありましたが、負担やストレスを感じることはありませんでした。Dotlineには相談や協力に前向きな人が多く、会社としても制度を整えて柔軟に対応してくれます。業務手順やルールが明確で、ズルズル時間をとられることもありませんでした。

 仕事で家族を後回しにすることがなかったおかげで、所長になってからも自分の子どもたちとの時間を大切にできました。今でも休みの日には遊びに出かけ、子どもたちがやりたいことを一緒に楽しめています。仕事も家庭もどちらも充実しているので、キャリアアップしながらも子育てができている実感があります。

自分だけでなく、保育士全体のキャリアがもっと良くなることを願って

ー これまでの経験や挑戦から、成長を感じられたのはどんなところですか?

 一つの現場、目の前の業務だけでなく、園全体について考えられるようになったところです。子どもたちの成長を見守るだけでなく、園全体の管理や業務の流れ、今後に向けた展開など、より広い視点で仕事を考えられるようになりました。まだまだ試行錯誤の連続ですが、自分でやってみて改善を重ねる流れができていると思います。

 Dotlineでは上司との定期的な面談があり、より広い視点でフィードバックをいただける機会もあります。自分では気付きにくい視点や足りていないところも丁寧に指摘していただけるので、課題の認識や改善がしやすくなります。それも自分の成長を実感しやすい要因になっていると思います。

 

ー 今後に向けて、何か思い描いているビジョンやキャリアはありますか?

 Dotlineの「幸せの循環創造」には、サービスを利用する子どもや親御さんだけでなく、サービスを提供する保育士のことも含まれています。働き手の幸せも考えられる職場や組織は素敵だと思うので、みらいのまち保育園やDotlineが提供するサービスがもっと増えていけばいいなと思います。

 保育士に限らず、働く女性が仕事や家庭を諦めてしまう環境は世の中にたくさんありますが、Dotlineならキャリアも家庭も諦める必要がありません。私も不安はありましたが、まわりの協力を得ながら「自分の幸せ」を大切にできています。自分を犠牲にしないことが当たり前になるように、私も働き方・生き方の手本になれたら嬉しいです。

 将来的には、保育士のキャリアアップだけでなく、障がいのある子どもたちの支援とも連動させていきたいです。もともとDotlineを知ったきっかけは、障がいのある子どもたちを支援する「ドットジュニア(児童発達支援・放課後等デイサービス)」の方だったので、保育園同士が連携して「特別支援との橋渡し」みたいな形が実現できれば嬉しいです。

 仕事と家庭の両立にしても、子どもの発達の悩みにしても、いろんな人の気持ちに寄り添いながら、一人ひとりに合った支援や提案をしていくことが、私にできる「幸せの循環創造」なのかもしれないと思っています。

 

 

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