一度ドットラインを退職し、再入社した三室さん。今回の再入社に至った経緯について、率直な想いをお話していただきました。
子育てをしながら、人事として働く夢を叶えたい

– これまでのキャリアについてお聞かせください
学生時代、スターバックスでアルバイトをしていて、そのまま新卒で入社しました。
最初からスターバックスに就職したいと決めていたわけではなく、メーカーやアパレルなど、幅広く就職活動もしていました。でも、どの会社も「会社の理念」と「社員の考え方」がかけ離れているように感じて、違和感がありました。理念がきれいごとに聞こえてしまって、なかなかしっくりこなかったんです。
スターバックスでは、正社員もアルバイトも関係なく、理念を大切にしていました。ただのマニュアルではなく、「お客様のために自分たちができることを考え、実行する」ことを重視していたんです。その環境で働いていたからこそ、他の会社の「理念」と「実際の業務」のズレが気になったんだと思います。
結局一番よく知っていて理念に共感できるスターバックスに新卒で入社し、10年間働きました。最終的には店長として店舗運営やアルバイトスタッフの教育を担当していました。
「スターバックスで働いている=コーヒー好き」と思われがちですが、私が好きなのは「コーヒーを飲んで笑顔になるお客様を見ること」です。そして、それ以上にやりがいを感じたのは、入社したスタッフが成長し、活躍している姿を見ることでした。そうして、だんだんと人事の仕事に興味を持つようになりました。
– 最初にドットラインに入社した経緯は?
スターバックスで店舗運営をしていましたが、人事の仕事に興味を持ち、本社へ異動したいと思うようになりました。ですが、本社は都内で私は千葉在住。さらに結婚して子どもが2人いる中で、土日祝メインの勤務を続けながらスキルアップするのは難しかったため、退職を決意しました。
とはいえ、人事・採用の仕事に挑戦したい気持ちは変わりません。ただ、未経験で人事職に就くのはかなりハードルが高く、実務経験が3年以上という条件を設定されていることも多かったです。「子育てと両立しながら、やりたい仕事をするのは無理なのかも…」と思っていた時、SNSでドットラインの未経験OKの人事アシスタント募集を発見しました。
「採用の仕事が未経験でもできる!」とすぐに応募。説明会の際も、小さな子ども2人を抱えていて不安だったのですが、「預け先が難しければ連れてきても大丈夫ですよ」と言ってもらえたのがとても嬉しかったです。
未経験でも挑戦できて、自分が成長できる環境がある。そして理念に基づいて会社を経営している。そんな場所だと感じたことが、ドットラインを選んだ決め手でした。
退職を決めたのは自身のタスク管理不足。退職して気づいたドットラインの良さ

– ドットラインを退職した経緯を教えてください。
退職を決めた理由は、自分のタスク管理能力不足でした。
上長が求める結果を出したい、「できない」とは言いたくない——そんな気持ちから、つい仕事を抱え込みすぎてしまったんです。挑戦したい気持ちが強すぎて業務量が増え、結果的に仕事と子育ての両立が難しくなってしまいました。
会社に貢献したいと思って働いているのに、自分の管理ができなくなっては意味がありません。まずは家庭を大切にし、自分自身と向き合う時間を持つことが大事だと考え、退職を決めました。
その後、数か月休養した後、「ワークライフバランスを確保できること」「採用担当としての経験を活かせること」を条件に転職活動を行い、IT企業に入社しました。
– 転職して感じたことを教えてください
転職先で一番驚いたのは、企業文化の違いでした。ドットラインとは違い、業務の根底に理念があるとは感じられず、「条件だけで転職先を選んでしまったな…」と、早々に後悔しました。
例えば、人を採用するときや事業戦略を考えるとき、本来なら企業理念や文化を軸に組み立てていくもの。でも、転職先ではその意識がほとんどなく、会議では意見がバラバラ。誰も軌道修正しようとせず、結局まとまらないまま終わることが多かったんです。ひどい時は、1つの会議に5〜6時間も費やすこともありました。
このままここで働き続けたら、成長が止まってしまう——そう感じるようになりました。40代が近づく中で、「ただ言われたことをこなすだけでいいのか?」と自問し、納得のいく仕事をしたいという思いがどんどん強くなっていきました。
– ドットラインに再入社しようと思ったのはなぜですか?
そうやってもやもやしながら働いていると、ふとドットラインだったらこう改善できたな、とかが頭をよぎるんです(笑) そもそもドットラインのことを嫌いになって退職したわけでなく、自分のスキルや管理能力が不足していたことが原因だったので、未練はすごくあったんですよね。SNSで会社の様子をたまに覗くと、新しいことにどんどん挑戦していて、「やっぱりいい会社だな」と思うことも多くありました。
迷いましたが、退職時に上長から言われていた「いつでも戻ってきてね」という言葉を信じて、思い切って「また働かせていただけませんか」と連絡をしました。
– 再入社後、周りのクルーの反応はいかがでしたか?
皆さん本当に温かく迎えてくださいました。一度退職した身なので、受け入れてもらえないのではないかと不安でしたが、拒絶されるどころか、上司をはじめ多くの方々から「戻ってきてくれて嬉しい」と声をかけていただきました。現場の方が本社に立ち寄った際に声をかけてくれたり、フロアが違うのにわざわざ挨拶に来てくれた方もいて、本当に嬉しかったです。
失敗した経験は必ず役に立つ。再入社でできる挑戦は無限大

– 再入社を経て、挑戦したいことはありますか?
当時自分は子供の体調不良などで急なお休みをいただくこともあり、その大変な時期を周りに支えていただきました。なので、これからは自分が周りのライフイベントの時や大変な時に支えていけるような存在でありたいなと考えています。
それ以外にもほんの一年、ドットラインにいなかっただけで色々なことが変化していたので、追って対応しないといけないと思っています。業務ツールや、事業もどんどん増えていて。一年分の変化に追いつくのは大変ですが、成長する会社で働けるのはやっぱり楽しいし、改めて自分もここで成長していけたらなと感じます。前回のようにタスク管理不足にならないよう、早めに仕事のヘルプサインを出す等、失敗した経験をもとにどんどん改善していきたいです。
– 再応募をするかどうか迷っている方に向けてメッセージをお願いします
再応募を考えた際に、一番勇気が必要なのは最初の連絡だと思います。「一度退職したのに、また応募してもよいのだろうか」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。
しかし、実はドットラインにはカムバック採用で戻られた方が意外と多くいます。そのため、「もう一度挑戦したい」という思いがある方は、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
ドットラインは、きっと温かく迎えてくれます。 迷っている方も、ぜひ勇気を持って最初の一歩を踏み出していただければと思います。