千葉ZELVAの選手として活躍しながら、ドットホーム(医療対応型障がい者グループホーム)で働く田村さん。大学卒業後、一度は就職しますが「やはりプロバレーボール選手として活躍したい」という思いで千葉ZELVAに入団しました。そんな田村さんに、これまでの経歴や現在の働き方についてお話を伺いました。
「まずやってみる」の精神で新たなチャレンジ
– これまでの経歴を教えてください。
数か月前まで北海道に住んでいて、千葉ZELVAへの入団をきっかけに千葉市に移住しました。幼いころから体を動かすことが好きで、サッカーやバスケットボールなど様々なスポーツに打ち込んできました。バレーボールを本格的に始めたのは高校時代からです。大学卒業まで続け、プロになることも考えていましたが、当時はキャリアを積むことを優先し、新卒で一般企業に就職しました。
しかし、働くうちに「やはりプロバレーボール選手として活躍したい」という気持ちが強くなっていったんです。所属するプロチームを探し始め、その中で最初に受けたトライアウトで千葉ZELVAに合格しました。現在はチームの紹介でドットラインに入社し、千葉ZELVAの活動と両立しながらドットホーム(医療対応型グループホーム)の支援員として働いています。
– Dotlineを転職先に選んだ理由は何ですか?
チームの紹介がきっかけでしたが、特に惹かれたのはDotlineのビジョンである「地域の困ったをありがとうに変える」というフレーズでした。この言葉に共感し、入社を決意しました。前職では電気設備メーカーの営業職として働いていましたが、数字に追われる日々が続き、自分には向いていないと感じていました。もっと直接的に誰かの役に立てる、やりがいのある仕事がしたいと思い、転職を決めました。
– 上京を兼ねての転職。環境がガラッと変わることに不安はなかった?
学生時代から一人暮らしをしていたので、生活そのものには慣れていました。ただ、新しい土地での生活には少し緊張しましたね。でも、不安はあまり感じませんでした。「まずはやってみよう」という前向きなマインドを持っているので、不安よりも新しい環境での挑戦や楽しみが大きかったです。
穏やかな方が多い職場。いい意味で福祉のイメージが覆った
– 現在の仕事内容を教えてください。
掃除や洗濯をはじめ、利用者様の身の回りのお世話や、入浴・排泄のサポート、そして食事の提供など、日常生活のさまざまな場面でお手伝いをしています。僕が働いているドットホーム園生は2フロアあり、僕は比較的障がいの軽い利用者様が居住しているフロアを担当しています。
介護や生活支援の仕事は大変なイメージがありましたが、実際に経験してみると、いい意味でイメージが覆りました。思ったより体力を使う仕事は多くなく、やりがいや楽しさを感じられる場面が多いです。
例えば、利用者様の部屋に伺った際、利用者様がテレビを見ていて、ある長寿番組が放送されていました。その時、利用者様が「最近の若い子はこの番組知らないでしょ?」とおっしゃったのですが……いやいや知ってますよ!みたいな(笑) そういう利用者様とのちょっとした日常会話も楽しいです。
– 職場の雰囲気はいかがですか?
働く職員も利用者様も穏やかな方が多いです。経験で福祉に対する知識が乏しい中、先輩方が一つ一つ丁寧に教えてくださり、安心して業務に臨むことができました。また、支援を行う中で「ありがとう」という感謝の言葉をいただくことが多く、やりがいにつながっています。
できることを増やし、利用者様から信頼されるクルーを目指す
– 千葉ZELVAで活動するうえで、Dotlineで働くことの魅力を教えてください。
千葉ZELVAでの活動に対する理解があるため、仕事と両立しやすい環境です。特に勤務時間や休日について自分の希望を伝えられることに驚きました。「会社で働く」というと、決められた勤務時間や休日があり、仕事が最優先というイメージを持っていたからです。この柔軟性は大変ありがたいと感じています。退勤時刻になると、周りの職員が「練習頑張ってね」と声をかけて、快く送り出してくれます。このようなアットホームな職場環境も魅力の1つだと思います。
– 今後の目標を教えてください。
まずはできることを増やしていきたいです。まだ入社して間もないため、現状できることは限られていますが、今後は身体介助にも挑戦し、少しずつできることを増やしていきたいと思っています。利用者様に安心して支援を任せてもらえるようになることが目標です。
これまでとは異なる環境ですが、適応力を活かして新しいことを吸収し、成長していきたいと思います。Dotlineには千葉ZELVAの活動を支援していただいてるので、バレーボールで活躍することで広告塔となり、Dotlineの知名度を向上させる助けになれたら嬉しいです。