理系の大学院を卒業後、研究開発・営業・広報・採用など様々な職を経験し活躍していた高尾さんでしたが、将来の子育てを見据え転職を考えていたところでDotlineに出会い、入社。経験のあった広報で引き続き活躍し、キャリアアップを目の前に妊娠が判明。家庭も仕事も上手に両立したい。そんな想いから育児休業を取得することとなります。
大学院卒業後は色々な職種を経験。ジャンルにとらわれず何でも挑戦した

– これまでのキャリアについてお聞かせください
理系の大学院を卒業した後、新卒入社したのが、美容メーカーの研究開発職。他にも、化粧品の広告宣伝部署、リクルートの営業職など幅広く経験しました。
– Dotlineに出会い、決めた理由は?
夫の転勤で千葉市へ引っ越すことになり、美容室を経営する会社のバックオフィスに転職しました。その後、年齢のこともあり出産を真剣に考え始めたのですが、将来子育てをしながら仕事をすることを考え、家の近くで働きたい想いが強くなりました。そんなとき、仕事を探し、見つけたのがDotlineでした。他にも数社探していましたが、単純に近いという通勤条件だけでなく、会社のホームページにあった社長のメッセージ、事業に対する考え方、企業理念に共感したのがDotlineに決めた理由です。これまで様々な職を経験してきたので、自分の経験が少しでも活きる部署で働けたらたらいいな、ぐらいの気持ちでした。
– 当時はどんな業務をしていましたか?
入社時は子育てを見据えて両立できる仕事を探していました。今まで色々な職種を経験してはいるものの、ところどころ経験が浅い部分があったのでどこに配属になるんだろうなとは思っていました。そんな中で、当時立ち上げのタイミングだった広報業務に携わることができてとても嬉しかったです。
当時広報部署の立ち上げということもあり色々な新しい業務を任せていただきました。SNS、広報記事作成、テレビ番組・ビジネス誌などの大きなメディアの取材対応など、毎日とてもやりがいのある仕事をしていました。
子育てを見据えての転職でも、予想外のことが多かった

– 妊娠が分かった時、どうしましたか?
もともと子育てを見据えての入社ではありましたが、ありがたいことに管理職へ昇進が決定したんです。ただ、妊娠が分かったのもそのタイミングだったんですね。立ち上げの時期で迷惑をかけてしまわないか、しかも管理職になるのに…と心配でした。その時点でかなりの妊娠初期でしたが、上長に報告しました。「おめでとうございます」の言葉を暖かく返していただきとても心強かったのを覚えています。一般的に妊娠の報告は、安定期に入ってから行う方が多いと思うのですが、業務の一環で食事会に参加することもあったので、業務への支障や体調面を考え、早めに報告しました。
– 周囲の反応はどうでしたか?
安定期に入ったころ、同僚や部下にも報告しましたが、皆さん快く受け入れてくださりました。その後、組織体制が変更されたんですが、そのタイミングで、配置転換の配慮をいただきました。広報業務は、取材対応のために外出や立ちっぱなしの仕事も多いためです。周囲のこうした配慮のおかげで、配置転換後も、引き続き管理職として業務を続けることができました。
– 産休前の引継ぎについてはどうでしたか?
想定外だったのが、産休前に切迫早産になってしまい急遽入院したことです。予定よりも早くお休みに入ることになりました。採用課としては次年度に向けての重要なイベントがある秋頃に入院をすることになったので、準備していた通りの引継ぎができませんでした。ただ、そんな状況でも私が休みやすいように、課内で仕事を分担してもらったことに感謝しています。
転職してまもなかったので産休・育休取得条件に問題ないかはよく確認をしていました。会社の就業規則を読んだり、労務担当に聞いたりしていましたね。事前にできる準備もありますが、妊娠・出産・子育ては自分が予想できないことが多いです。でも、その都度トラブルに対応してもらえたのも、受け入れてくれる環境があったおかげでとても助かりました。
– 育児休業を取得した経緯を教えてください
産休だけで復帰する方もいるかと思うんですが、私は育児休業を取得するつもりでいました。30代で最初の出産だったのですが、今後もしかしたら2人目を授かることが難しく、生涯で一度きりの育児かもしれない。仕事は好きだから続けたいけど、少しでも子どもとの時間も大切にしたい。そんな想いから1年間しっかりと子どもと向き合う時間を作るということを決めていました。
育児休業中は不安はなく、楽しく過ごすことができた

– 育児休業中の過ごし方を教えてください。
休業中はひたすら子どもと向き合いたいと思っていたので、楽しむことを大前提に過ごしていました。保育士向けの本を読んで、手作りのおもちゃを作って遊んだり、離乳食の食材をエクセルに入力して栄養管理表を作ってみたり。本当に毎日楽しんで過ごしていました。
– 復帰について不安はありませんでしたか?
育児休業でのブランク、職場に戻りづらいなどの不安はなかったですね。産休に入る時も入院でバタバタしてしまいましたが、皆暖かく送り出してくれたことが育児休業中の安心にもつながっていたんじゃないかと思います。
Dotlineには企業主導型保育園(自社保育園)があるのも安心感の一つでした。通常なら産後から1年後の冬頃に復帰するのは難しく、4月まで待たないといけなかったり、退職・転職などを考えたりしなければなりません。自社保育園に預けることができるおかげで、復帰の1か月前頃から慣らし保育もかねてスムーズに準備もできたのはすごく良かったです。手続き・業務に関しても事前に労務課、上長へ連絡を取り、しっかりと備えておくことができました。
– 育児休業を取得してよかったと思えるエピソードがあれば教えてください
育休中は、子どもに向き合って育児ができてとっても楽しかったです。ただ、子どもと1対1の世界なのでどうしても視野が狭くなってしまい、些細なことでもどんどん大きな悩みに膨らんでいき、辛くなってしまうことがありました。そのため、「育児以外にも目を向けたい」「家庭以外にも自分の居場所が欲しい」というのも仕事を続けたい理由の一つでした。子どもとの時間はもちろん大切ですが、「社会と関わりがある」「社会の役に立っている」という自己肯定感は仕事をしているからこそ得られるので、育児とは別に大切にしたいものだと思っています。
復帰後はもちろん子どもと向き合う時間は育児休業中より減りますが、その分少ない時間を大切にすることができきています。自分の心の余裕をもてることで、周りへの幸せにつながるのではと思います。
復帰後も楽しく子育てができている。これからもたくさんチャレンジしたい

– 育休を終えて、職場に戻った時はどうでしたか?
自社保育園に預けてはいますが本社からも自宅からも距離があり、送迎を考えると時間の制約があり業務がスムーズに行えないことがあります。そういった時は上長へ相談し、フレックス制度を利用し業務時間を調整したり、保育園の裏の事務スペースでリモート勤務をさせてもらったりと、柔軟に対応してもらうことができました。
以前はあまり意識していなかったのですが、時間に制約があることで生産性・優先順位はとても意識するようになりました。復帰後の仕事への集中力が上がったと思います。
世間的には保育園に預けて仕事を続けたいと言うと、否定的な意見もまだまだ見受けられるような気がします。Dotlineは自社保育園ということもあり、預けるハードルが高くないこと、また少人数の保育園なのでいろんな年齢の子と近い交流ができたりと、子どもの成長面でも良かったな、と感じます。
– 今後挑戦したいことはありますか?
これからも子どもとの時間を大事にしつつ、今行っている採用企画など、その仕事をしていることで得られる知識、経験をDotlineで身に着け、どこに行っても通用するような、自分に成長していけたらな、と思っています。
– Dotlineに入社を考えている方に向けてメッセージをお願いします。
育児休業は取得せずに産休のみで復帰する方、退職や転職する方など、10人いたら10人の考え方・働き方があり、何が正解かは人によって異なってくると思っています。私の場合は子育ても仕事もどちらも大事にしたい。予想外のことがあるかもしれない、でもまずやってみる。育児休業取得制度や、柔軟に対応してくれる職場環境があるおかげで、安心して働くことができるのがDotlineのいいところだと思います。