大卒で入社した直後から、本社リクルーティングチーム(人事採用)でいきなり新卒採用を担当している佐藤さん。選考はもちろん、事業所見学の案内から、内定者向けのイベント企画まで、新卒ながら幅広い仕事に挑戦しています。 もともと挑戦や成長への意欲が高く、当初は営業職の仕事を求めていました。それがなぜリクルーティングチームへの配属となり、採用活動に従事するようになっていったのか。学生時代の経歴も伺いながら、挑戦する意義や醍醐味について語っていただきました。
挑戦する人は考える。自分が望むものは何か? そのためにどんな環境が必要か?
– これまでのキャリアについて教えてください
私はレベルの高いことに挑戦するのが好きなようで、挑戦的なキャリア選択が多かったと思います。
中学と高校はサッカーに打ち込み、将来プロになることを夢見ていました。高校まで真剣に向き合ったつもりですが、上手な人たちとの差を痛感して諦めました。
大学はエスカレーター式に進学し、学部は友達に合わせる形で決めました。そのため、学生生活は趣味程度に社会人サッカーを楽しみながら、アルバイトに励む日々を過ごしました。将来を意識するようになったのは、就職活動の時期が近づいてからでした。
将来的には起業したい、という気持ちもありました。しかし、一度就職してスキルや経験を積んでおくことも大事ではないか、とも考えていました。これから年功序列や終身雇用がなっていくなら、早めに経験を積んで自分の市場価値を高めておくことも大切かもしれない。そう思うと、大手企業とベンチャー企業、どちらで挑戦するのがいいか悩みました。
サッカーの経験上、ラクをするよりハイレベルな環境に身を置いた方が成長できる、ということはわかっていました。だからどちらの方ががんばらないといけなくなるか考えて、ベンチャー企業を選びました。ベンチャーの方が、自分で考えて行動でき、結果や成長も自分次第でこだわることができる、と思ったからです。
– ベンチャー企業の中でも、Dotlineを選んだのはなぜですか?
急成長している企業で営業に挑戦できる、と期待できたからです。
営業は、人と関わるスキルが身につきます。それは仕事だけじゃなく、これからの時代を生きていく上でも不可欠です。起業を視野に入れておくことを考えても、身につければ一生使えるスキルになると思っていました。
そこでマイナビのサイトで「ベンチャー企業 営業職」と検索したところ、Dotlineのページがヒットしました。福祉の分野で急成長していて、写真や内容に勢いがあり、見た目から好印象でした。
福祉には旧来的な業界イメージを抱いていましたが、Dotlineにはそんな印象がありませんでした。むしろ業界随一の売り上げを誇るほどで、急スピードで成長していることがわかりました。
営業職の内容も人材紹介が中心で、直接人に喜んでもらえそうなイメージが湧きました。単にモノを売るのではなく、自分の働きかけで人が幸せになる。そんな営業ができたらいいなと願って、Dotlineに応募しました。
何をやるかより誰とやるか、だから「何をやりたいか」を大切に
– 実際に応募していかがでしたか?
まず、応募した人材紹介の営業は、会社の成長に合わせてなくなってしまったことを聞かされました。正直ショックで、「マジか……」ってなりましたが、代わりにリクルーティングチームを勧められました。営業に近い仕事内容であり、顔役として会社の魅力を伝えるという意味では同じだからです。
選考自体は雑談のような会話が中心で、とてもフランクに話ができました。一般的な就職活動の選考では、志望動機や自己PRを中心に話が進み、笑えるような場面がほとんどありません。しかし、Dotlineの面接には雑談や冗談があり、笑い合える雰囲気がありました。
私は小学校の頃からお笑いが好きで、休み時間にみんなの前で漫才を披露するような性格でした。なので、笑いを交えながら本音を語り合える選考はとても嬉しかったです。
就職は人生の大きな決断ですから、本来の自分を発揮できた上で就職先が決まると一番納得がいきます。そうした対話ができたことで、Dotlineに就職したい気持ちはどんどん高まっていきました。二次選考でも打ち解けた話をする雰囲気は変わりませんでした。
通常、選考が進むと「会社の理念についてどう思いますか?」みたいな意見が求められる場面があります。しかしDotlineでは、「自分の幸せを実現するためにどう働く?」といった質問をされます。会社の行動指針(ベーシック8)に「個の成長を追求する」とある通り、本当に理想や現実と向き合っている企業なんだと思えました。
− そして入社後は、いきなりのリクルーティングチーム。戸惑いはありませんでしたか?
もちろんありましたよ。一緒に就職活動をしていた友人にも驚かれました。しかも入社して三日目には、先輩と組んで一次選考の議事録を取っていました。普通の会社なら、入社後の数週間から数ヶ月は研修をするのが一般的です。新卒に責任のある仕事も任せないのが普通だと思います。
しかし私の場合は、面接の時から「成長できる環境に身を置きたい」と話していました。だからこそ、たとえ新卒でもいろいろなことを任せてもらえたのかなと思っています。
もちろん任されたからといって、最初からうまくできるわけではありません。最初はとにかくたくさん苦労しました。議事録一つとっても、正確に記録が取れているか、間違って解釈してないか、いちいち不安でした。おそらく選考される学生以上に緊張していたと思います。
落ち着いて仕事ができるようになってきたのは、経験を重ね、スキルが身についてからでした。といっても、まだ入社して一ヶ月半ですが。議事録を取るタイピングのスピードや、選考に臨む学生とのフランクな会話は、だいぶ余裕が出てきました。「成長したい」と思っても、こういう一つ一つの積み重ねが大切だと実感しています。
カギは先輩と行動指針にあり。新卒一年目から挑戦するための条件
– 入社して一ヶ月半ですが、今はどのような挑戦をしていますか?
選考の面接官をはじめ、事業所の見学案内や、内定者向けのイベント企画にも挑戦しています。Dotlineでは「失敗してもいいからやってみて」と言ってもらえるので、まず自分で考えて試してみることを心がけています。
例えば内定者向けのイベントでは、「新卒の若い感性を発揮してほしい」と言われたので、自分でプログラムを考えて提案させてもらいました。見落としや抜け落ちもたくさんあったと思いますが、挑戦させてもらえたことが嬉しかったです。
今は六月のイベントに向け、「新入社員とチームで動く」という挑戦に進んでいるところです。これもわからないことだらけですが、挑戦させてもらえる安心感が大きいのでやりがいを感じています。就活の時に望んでいた「成長できる環境」で、実際に挑戦させてもらっています。
− もし失敗したら、怒られるようなことはないのでしょうか?
改善は必要ですが、怒られることはないと思います。Dotlineでは「ベーシック8」という行動指針が掲げられていて、共通認識がはっきりしています。「挑戦して失敗することは悪いことじゃない」「すべてはテスト、過去はデータ」といった考えが社内に浸透しているので、改善する方へ意識を向けてもらえます。
ちょうど先日の会社説明会で、資料を映すモニターの用意が間に合いませんでした。私の段取りが悪かったばかりに、モニターなしで説明会を開催することになってしまったのです。さすがにこれは叱責されると覚悟していました。
しかし説明会後の上司とのミーティングでは、「何が良くなかったのか」「次からどうすればいいか」を話し合うことに重点が置かれました。叱責でよくある「なぜできなかったのか」の部分を責められることはありませんでした。失敗を咎めるのではなく、失敗に至ったプロセスを分析し、改善していく。おかげで萎縮することなく次の挑戦に進むことができました。
– これからも挑戦や成長をどんどん求めていきたいですか?
そうですね。目の前の仕事を通して自分の幅やスキルを拡げ、よりハイレベルなことに挑戦していけたらと思います。他の会社で働いている同年代より早く、いろんなことに挑戦させてもらえているはずなので、この環境を最大限に活かしていきたいです。
現在の私は、先々まで具体的にキャリアを考えられているわけではありません。しかし社内には、自分より一歩も二歩も進んでおられる先輩方もたくさんいます。中には、新卒二年目で管理職に登用された方もいます。そういう先輩方もお手本にしながら、長期的で幅の広い視点を身につけていけたら嬉しいです。