ADHD(注意欠陥多動性障害)は珍しい障害ではなく、1クラスに1人はいる
と言われています。ADHDといっても様々な特性がありますので、気になることがあればまずはセルフチェックしてみましょう。今回はADHD(注意欠陥多動性障害)のチェックリストと、相談施設について紹介します。
1、ADHD(注意欠陥多動性障害)のチェックリスト
もしかして、自分が、子供が、身近な人がADHDかもしれないと感じたら、まずはチェックリストでチェックしてみましょう!
【子供編】
①他の子を叩いてしまったり、つねってしまうなど乱暴な行動が目につきやすい。
②3歳以降になっても、食事中などでもじっと椅子に座っていられないことが多い。
③しなければならないことがあっても、音がなったりするとすぐに気が逸れてしまう。
④気になる物が目に付くとすぐに走っていってしまう。
⑤非常ボタンやスイッチなど、気になったものはすぐに押してしまったり、行動に移してしまう。
⑥我慢をするのが苦手で、無理に我慢させてしまうと癇癪を起してしまったり手が出てしまう。
⑦物を壊してしまったり、乱暴に物を扱ってしまう。
⑧授業の最初から最後までじっと座っていることが難しく、歩き回ったり教室から出ていってしまう。
⑨忘れ物が多かったり、なくしてしまうことが多い。
⑩机やドアなどが目に付かず、ぶつかってしまうことが多い。
⑪自分の感情をコントロールしにくく、友達とトラブルになりやすい。
⑫道路等を急に飛び出したりして、一旦止まって確認することが難しい。
⑬順番を守ることが出来ず、自分の思うままに抜かしてしまう。
⑭興味があることと興味がないことの熱量の差が大きい。
⑮部屋を片付けたり、整理整頓が苦手。
⑯食べこぼしが多かったり、食事中に茶碗をひっくりかえしてしまい中身をこぼしてしまうことが多い。
⑰テレビを見ると集中しすぎて、呼びかけに反応しない。
⑱人の話が終わるのを最後まで待てず、さえぎって自分の話をしてしまう。
⑲静かにしなければならない所でも、喋ってしまう。
⑳暴言を吐いたり、きつい言葉を言ってしまう。
㉑コミュニケーションをとるために、急に抱きついたり相手を驚かせたりして困らせてしまう。
㉒公園などに行くと遊ぶ遊具が次々と変わり、1つの遊びに集中しにくい。
㉓極端に飽きやすく新しいものに目移りしやすい。
㉔興奮しやすく落ち着くのに時間がかかる。
㉕ささいなことで激しく怒ったり、叩いたりする。
㉖入ってはいけない、してはいけないと言われても勝手にしてしまうことがある。
㉗指示に沿って行動することが苦手で、自分の好きなことをしていたがる。
㉘じっとしていないとと思うと爪を噛んだり、頭を強く掻いたりと身体のどこかが動いてしまう。
㉙人見知りがあまりなく、知らない人にでもどんどん近寄っていく。
㉚午前中に張り切ると午後が乗り切れなかったりと、自分の中のエネルギーの配分が苦手。
【大人編】
①貧乏ゆすりなどの意味がない動きをしてしまう。
②映画館や美術館などの静かにしなければならない場所であっても、落ち着いていられない。
③給料が手に入ると、衝動的に買いたかったものや好きなものを買ってしまう。
④忘れ物が多く、大切なものもなくしてしまう。
⑤相手が気にしている事や傷つくことを言ってしまう。
⑥仕事上でのケアレスミスが多い。
⑦計画的に作業を進めることが苦手で、時間の半分が上手く出来ない。
⑧先にしなければならない重要なことであっても、後回しにしてしまう。
⑨集中して仕事をすることが難しく、注意が散漫になってしまう。
⑩周りの雰囲気を自然と考えることが苦手で、一方的に話してしまう。
⑪話しかけられているのに、聞こえていないようにみられる。
⑫相手が話終わる前に話をスタートしてしまったり、話を遮ってしまったりする。
⑬大切な約束や接待であっても、忘れてしまうことがある。
⑭その場の空気を読むことが苦手。
⑮音がなったり、気になる物があると気が逸れてしまう。
ADHDは近年、大人の人も診断されることが多くなっています。そのため、生きづらい、と感じていた人の多くが発達障害だと知ることが出来るようになりました。ADHDや発達障害と診断されることで、周囲にも出来ないことに関しての理解を深めてもらうことが出来ますので、まずは上記のチェックリストで自分の症状を確認してみましょう。
2、ADHD(注意欠陥多動性障害)かもしれないと感じたらどうすれば良い?
チェックリストから自分や自分の子供がADHDかもしれないと感じた場合には、どうすれば良いのでしょうか?
子供の場合であれば、まずはかかりつけ医や、専門的な医療機関、幼稚園や保育園の先生に相談しましょう。ソーシャルワーカーとして、どこに相談すれば良いかや、医療機関なども教えてくれます。
自分がADHDかもしれないと感じた場合にはまずはかかりつけ医に相談し、専門機関を紹介してもらいましょう。まずは、自分の症状を把握し、専門機関でチェックしてもらうことが大切です。
3、まとめ
ADHDは決して珍しい発達障害ではありません。以前はあまり知られていませんでしたが、大人になってから実はADHDだったというケースも増えてきています。生きづらい、対人関係や仕事でミスが多いといった場合には、まずはチェックリストで自分の症状を調べてみましょう。