【市川市】かつては戦場跡地だった里見公園。歴史を感じる人気のお花見スポット

里見公園は人気のお花見スポット!

出典:https://www.ichikawa-kankou.jp/type-b/%E9%87%8C%E8%A6%8B%E5%85%AC%E5%9C%92/

おすすめポイント

・桜だけでなく、四季折々の花が整備されている
・戦場後だった里見公園。歴史を感じる史跡を見よう
・都心に隣接する地域でありながら近隣には江戸川を見ることができ自然に囲まれた場所にある

里見公園へのアクセス方法

里見公園は江戸川沿いの大きい公園で、無料の駐車場もあります。お花見や行楽シーズンは混雑しますのでバス・徒歩での利用もおすすめです。

電車・バスでアクセスする場合

JR線「市川駅」・「京成国府台駅」・北総線「矢切駅」よりバス、「国府台病院」下車 徒歩5分

車でアクセスする場合

東京外環自動車道「市川北IC」より約10分

里見公園の季節の花々・設備

桜をはじめ、バラ園や花壇などには季節の花が見られる里見公園。園内も管理事務所、トイレ、軽食店などもしっかりと整備されています。

里見公園 バラ園・噴水広場

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市川市は平成15年度に市制施行70周年の記念事業として、噴水広場に彩りあるバラを整備。さらに翌年ドイツのローゼンハイムとパートナーシティを締結しその国際親善とした記念に、つるバラ「マリア・リサ」が寄贈されています。
ちなみに市川市の市花は「バラ」。戦後、国府台にある式場病院の創設者式場隆三郎氏が中心となりバラ園を作ったのがはじまり。1970年(昭和50年)には、公募によりバラが市川市民の花として制定されました。5月・10月が見頃です。
里見公園のバラ園で見られるバラ<112種、700株>:ローズいちかわ/マリア・リサ/ヘレン・トローベル/ピース/プリンセス・アイコ/スパニッシュビューティー

「房総の魅力500選」に選ばれた里見公園は桜の名所

出典:https://maruchiba.jp/event/detail_11721.html

「房総の魅力500選」は、5つの分野で合計500の房総の魅力を選定するものです。1983年(昭和58年)に県人口が500万人を超えたことを記念し、ふるさとの新しい魅力を再発見しようといった想いが込められています。市町村よりの推薦候補は976項目、千葉県民からはなんと188,773通もの応募があったそう。こちらに基づき投票を行い、さらに学識経験者などで構成される「房総の魅力500選実行委員会」で検討の末、決定。厳選された「房総の魅力500選」の里見公園は是非行っておくべきスポットです。

引用:https://www.pref.chiba.lg.jp/kkbunka/b-shigen/500sen/shisetsu.html#a04

スポット情報【里見公園】

住所:〒272-0827 千葉県市川市国府台3丁目9(Googleマップで見る
TEL:047-372-0062(園内管理事務所)
アクセス:<電車・バス>「JR市川駅」または「京成国府台駅」~「国府台病院」下車 徒歩5分
<車>東京外環自動車道「市川北IC」より約10分
駐車場:有 (公園斜面下江戸川沿い・約40台・無料・8:00~17:00)
公式HP:https://www.city.ichikawa.lg.jp/gre04/1111000001.html

里見茶屋

公園内にある茶屋では軽食を販売しています。ピクニックにぴったりのおにぎりやパンなどの軽食はもちろん、お子様にうれしいキッズメニューやアイスクリーム、飲み物も充実しています。こちらは土日営業となっています。

スポット情報【里見茶屋】

住所:〒272-0827 千葉県市川市国府台3丁目9(Googleマップで見る
営業時間:<土>11:00~16:00、<日>11:00~15:00
休業日:平日

里見公園展望台

出典:https://www.konodai-gs.ac.jp/blog-junior/33872/

里見公園から江戸川を眺める風景は江戸時代から浮世絵にも描かれているほどの美しさ。現在では展望台からスカイツリーや富士山をきれいに見ることができる場所となっています。天気の良い日は是非行ってみましょう。

スポット情報【里見公園展望台】

住所:〒272-0827 千葉県市川市国府台(Googleマップで見る

おでんと飲み物の店 お休み処おおた

出典:https://www.instagram.com/oyasumidokoro_ota/?hl=ja

里見公園端にあるおでんと飲み物の店「お休み処おおた」。心が温かくなるような手作り品や駄菓子など、公園に子どもだけで遊びに来ても気軽に立ち寄れるスポットです。お店からも公園の桜を見ることができます。

スポット情報【おでんと飲み物の店 お休み処おおた】

住所:〒272-0827 千葉県市川市国府台3丁目9−41(Googleマップで見る
営業時間:10:00~17:00
休業日:不定休
公式HP:https://www.instagram.com/oyasumidokoro_ota/?hl=ja

里見公園の史跡

国府台城跡

出典:https://www.city.ichikawa.lg.jp/gre04/1111000001.html

出典:https://maps.app.goo.gl/aAv6vx3Uhmkj1nhC6

1479年(文明11年)に太田道灌が築いたものとされる国府台城の城跡は、現在残されているのはコの字型が特徴のものです。里見公園の地形をみると江戸川に向かいコの字型に二重の土塁が築かれていたとみられます。古文書を読み解くことで土塁の外側を空堀が囲われていることも知ることができるのだそう。

スポット情報【国府台城跡】

住所:〒272-0827 千葉県市川市国府台3丁目9(Googleマップで見る

夜泣き石

出典:https://maruchiba.jp/spot/detail_10598.html

1564年(永禄7年)、里見広次には12~13歳になる美しい姫がおり、里見自身は里見・北条の合戦で戦死してしまい、その父の霊を弔うために、姫は安房の国より国府台へ。その距離は訪れるにはあまりにも遠く疲れ果ててしまい、そばにあった石にもたれ父の名をか弱く呼び泣き続け息を絶やしてしまったといいます。なのでこの石から夜になると悲しい声が聞こえてくるため「夜泣き石」という名とともに伝説となっています。夜泣き石は里見群亡の碑に隣接しています。

スポット情報【夜泣き石】

住所:〒272-0827 千葉県市川市国府台3丁目9(Googleマップで見る

北原白秋旧居「紫烟草舎」

出典:https://www.city.ichikawa.lg.jp/cul01/1211000003.html

明治から昭和を生きた、「からたちの花」「砂山」などを世に残した詩人・北原白秋。彼が大正時代の約一年間、当時小岩にあったこの離れ、「紫烟草舎」で作品の創作を続けたとされています。また、その名も彼自身が紫烟草舎と名付けました。しかし江戸川の改修工事により取り壊されてしまったため、本建物の所有者である湯浅伝之焏氏(市川市在住)より市川市が提供を受け、すべて当時のままに里見公園に復元したものとなっています。
北原白秋は、真間の亀井院に住んでいたことや小岩へ移り住んでからも江戸川対岸堤から里見の風景を眺め、こよなく愛していたことにより里見公園内に復元したとしています。

スポット情報【北原白秋旧居「紫烟草舎」】

住所:〒272-0827 千葉県市川市国府台3丁目9−1(Googleマップで見る

里見八景園プール跡(池)・太鼓橋

出典:https://www.city.ichikawa.lg.jp/pr/20230506/toku20230506.html

江戸時代は景勝地・行楽地であった里見公園。大正時代には「里見八景園」という遊園地が開園しており、里見公園には当時作られたプールの跡が池として残っています。八景園内には動物小屋、大滑り台、プール、音楽堂などが設置。多い時にはなんと1日の来場者が1,000人以上となり、知られざる元祖アミューズメントパークとして人気を博していたのではないでしょうか。

スポット情報【里見八景園プール跡(池)・太鼓橋】

住所:〒272-0827 千葉県市川市国府台3丁目10−1(Googleマップで見る

羅漢の井

※この湧き水は、飲料用には適していません。

出典:https://www.city.ichikawa.lg.jp/gre04/1111000009.html

里見公園の南斜面下に位置している「羅漢の井」。高台にあり水源が乏しいにも関わらず、一年中清水が湧いていますという不思議なもの。里見氏一族は国府台城に布陣し、その時の飲用水として使用したのではないかと言われています。弘法大師が発見し、里人達に飲用水として勧めたとの説もあります。
国府台は高台なので飲用水を得るためには深い井戸を掘る必要があるため費用が高額との懸念点がありました。貴重なものであったことが伝説にもなっていると考えられています。
浮世絵師の長谷川雪旦・雪堤作「江戸名所図会」中の『総寧寺羅漢井』の作品には井戸の周りに人々が集まっている様子が描かれています。参考:https://dl.ndl.go.jp/pid/2563399/1/21

スポット情報【羅漢の井】

住所:〒272-0827 千葉県市川市国府台3丁目9(Googleマップで見る

明戸古墳

出典:https://www.city.ichikawa.lg.jp/edu09/1541000008.html

里見公園北西部に位置する「明戸古墳」。2つの石棺が並んでいます。古墳時代後期(6世紀後半~7世紀初頭)に、この地方で勢力を振るっていた豪族の墓であろうと推測されています。また、こうした石棺は千葉県内に多く見られるものですが、史跡巡りとして里見公園内のものはチェックしておきたいですね。

スポット情報【明戸古墳】

住所:〒272-0827 千葉県市川市国府台3丁目9(Googleマップで見る

里見公園の周辺には何がある?

江戸川

東京都は江戸川区・葛飾区、千葉県は市川市・松戸市と東京都千葉の県境に流れる川です。里見公園展望台からも望める江戸川。市川市では散策マップを公開していますので参考にしてみてください。

「江戸川散策マップ」参考:https://www.city.ichikawa.lg.jp/gre01/1111000013.html

法皇塚古墳

出典:https://www.tmd.ac.jp/artsci/outline/campus_profile.html

里見公園からは東側に位置し、東京医科歯科大学構内にある法皇塚古墳。6世紀頃に作られ、全長63メートル、後円部径32メートルの前方後円墳。国府台周辺の明戸古墳・弘法寺古墳・丸山古墳のなかでは最大規模となっています。石室からは、三本の太刀のほか多くの武器や馬具、ガラスや金・銀で作られた装身具が出土しています。首飾りをした男性の埴輪と家形埴輪の2点の埴輪も出土しています。入口のある石室のため、開閉することで追葬ができるつくりとなっているそうです。現在は樹木が生い茂り、古墳は見つけづらいものではありますがやや土地が盛り上がった部分があり神秘的な雰囲気を感じることができます。

スポット情報【法皇塚古墳】

住所:〒272-0827 千葉県市川市国府台2丁目8−8(Googleマップで見る
公式HP:https://www.city.ichikawa.lg.jp/cul01/1111000022.html

總寧寺(関三刹)・小笠原政信夫妻供養塔

総寧寺(そうねいじ)本堂の横に、南向きの五輪塔が2基並ぶのが「小笠原政信夫妻供養塔」。1基は1619年(元和5年)から下総国関宿(現在の野田市)2万2,700石余領のあった城主・小笠原政信の供養塔です。五輪塔として関東では鎌倉の忍性墓に次ぐ大きなものとなっています。もう1基の五輪塔は、政信の室である板倉重昌の娘の供養塔と考えられています。市指定の文化財ともなっており、是非訪れておきたい史跡です。

スポット情報【總寧寺(関三刹)・小笠原政信夫妻供養塔】

住所:〒272-0827 千葉県市川市国府台3丁目10−1(Googleマップで見る
公式HP:https://www.city.ichikawa.lg.jp/edu09/1521000009.html

矢切の渡し

市川市を流れる江戸川は日本の首都・東京を流れる重要な川であり、その河川敷は歴史的な背景や文学的な舞台としても有名。

江戸時代初期には、江戸川の両側に田を持つ農民が、関所を避けて江戸と往来するために「矢切の渡し」が始まりました。江戸川に架かる唯一の渡しであり、伊藤左千夫の小説「野菊の墓」で政夫と民子の悲しい恋の舞台としても知られています。また、同名の歌謡曲でも舞台となり、人々の心に残る場所として親しまれています。

春になると江戸川の水が暖かくなる時期に、船頭さんが手漕ぎの舟を運航し、矢切と対岸の柴又を結ぶ情緒豊かな木製の渡し舟が150メートルの川面を毎日往復しています。この光景や川面を渡る舟、ヒバリやユリカモメの声などが、のどかで静かな雰囲気を醸し出しています。
このような風景や自然の音が、柴又帝釈天とともに日本の音風景100選に選ばれたこともあります。

また、この渡し場から歩いて約20分の場所に西蓮寺があります。ここには、伊藤左千夫の小説「野菊の墓」の一節を刻んだ文学碑があります。さらに、隣接する野菊苑展望台からは素晴らしい景色が広がり、矢切耕地や江戸川の流れ、遠方には東京の街並みを見渡すことができます。

矢切の渡しより200メートル上流には“日本の音風景100選”に認定された記念として設置された顕彰碑があり、体験型となっているので、触って楽しむことができます。

スポット情報【矢切の渡し】

住所:〒271-0096 千葉県松戸市下矢切1257(Googleマップで見る
TEL:047-363-9357(船頭・杉浦)
運行日:<3月中旬~11月>毎日 <12月~3月上旬>土曜・日曜・祝日のみ 
※1月1日~7日、帝釈天縁日は運航 ※荒天の場合は運休 ※その他不定休あり。要電話確認
運航時間:10:00~16:00
料金:中学生以上200円 小人(4歳から小学生)100円
アクセス:<電車、バス>JR松戸駅西口から市川行きバスで「下矢切」下車 
北総鉄道「矢切駅」徒歩10分。さらに徒歩20分で矢切の渡し。
※土曜・日曜、祝日の一部時間帯に松戸駅西口から「矢切の渡し」行の路線バスが運行
駐車場:有(渡し場の矢切苑近く・約15台)
公式HP:https://www.city.matsudo.chiba.jp/miryoku/kankoumiryokubunka/odekakemap/sanpo-map/yakiri-nogiku.html

まとめ

里見公園は史跡や自然が多く、色々な楽しみ方ができます。是非参考にしてみてくださいね。

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