千葉市内最古の歴史ある寺院「千葉寺」
JR千葉寺駅から北へ行くと、市内最古の寺院・真言宗豊山派海上山千葉寺(せんようじ)があります。「せんようじ」と読みますが、「ちばでら」の愛称でも親しまれています。
創建は和銅2年(709)、その翌年には境内にイチョウが植えられ、なんと高さ約30メートル・目通り幹囲は8メートル。鎌倉・鶴岡八幡宮のイチョウと比較しても大きく、千葉寺を象徴するご神木として市民に親しまれています。
・和銅2年(709)に創建された歴史ある千葉市内最古の寺院
・創建翌年に植えられたイチョウは鎌倉鶴岡八幡宮より大きい
・近くには青葉の森公園があり、中央博物館で千葉の歴史を知ることができる
千葉寺へのアクセス方法
駐車場はありますが、細い路地の為混み合う時期は電車とバスの利用がおすすめです。
電車でアクセスする場合
<東京方面から>JR総武線快速「東京駅」~「千葉駅」、京成千葉線「千葉駅」~京成千原線「千葉寺駅」 約60分
<木更津方面から>JR内房線「木更津駅」~「千葉駅」、京成千葉線「千葉駅」~京成千原線「千葉寺駅」 約60分
車でアクセスする場合
<東京方面から>首都高湾岸線・関東自動車道経由「松ヶ丘」IC下車 約50分
<千葉方面から>館山自動車道「木更津南」IC~関東自動車道「松ヶ丘」IC下車 約40分
バスでアクセスする場合
<千葉駅から>千葉中央バス「千葉駅」~「千葉寺」 約8分
<千葉寺駅から>千葉中央バス「千葉寺駅」~「千葉寺」 約4分
千葉寺の建造物
千葉寺境内には本堂周りに様々な建造物が残されています。こちらではその一部を紹介します。
本堂
出典:冬の千葉寺の1 本堂 | 千葉市観光協会公式サイト/千葉市観光ガイド (chibacity-ta.or.jp)
鮮やかな装飾のある本堂。当時仏教を禁止されていた時代、行基は仏教布教をしており11面観音をここへ安置したとされています。平日は開いておらず、土日と毎月21日の縁日に扉が開かれます。
仁王門
大通りから見える立派な単層入母屋造り仁王門には左右に「あ・うん」の仁王様が設置されています。中央上部の龍の彫刻や、獅子など細かな部分にも注目です。
大師堂
大師堂は真言宗系の寺院で、弘法大師を祀っている堂です。
鐘楼堂
仁王門と同じ文政11年(1828年)に建立された鐘楼堂。太平洋戦争で被害があったものの、復元されています。
千葉寺のイチョウの木
出典:千葉寺(せんようじ) | 千葉市観光協会公式サイト/千葉市観光ガイド (chibacity-ta.or.jp)
境内内にあるイチョウの木は千葉県指定天然記念物となっています。例年の見ごろは11月中旬から12月上旬頃となっていますが気温によっても前後しますので時期をチェックしてから行きましょう。
周辺にある「青葉の森公園」や「千葉公園」でもイチョウ並木が見ることができます。千葉寺の大イチョウと見比べてみるのも良いですね。
千葉寺の行事「千葉笑い」
出典:大みそかの「千葉笑い」@千葉寺<12/31(火)> | 千葉市観光協会公式サイト/千葉市観光ガイド (chibacity-ta.or.jp)
毎年大晦日には千葉寺境内「千葉笑い」が開催されています。
「千葉笑い」は江戸時代に始まった奇習で、明治時代に一旦途絶えてしまいましたが、平成22年(2010年)に千葉笑い実行委員会によって復活が決まりました。
「声の目安箱」と呼ばれるこの風習は、殿様や代官様などに対してお面や頬被りをして不平不満を叫び、年の最後を笑って過ごしたといわれています。伝統ある地域文化を継承するために千葉市をあげて行っているそうです。
住所:〒260-0844 千葉県千葉市中央区千葉寺町167−1(Googleマップで見る)
TEL:043-261-3723
アクセス:<電車>京成千原線「千葉寺駅」より徒歩約9分
<バス>中央バス「千葉寺」下車すぐ
<車>松ヶ丘ICより約13分
駐車場:有
公式HP:https://www.chibacity-ta.or.jp/spots/senyouji
千葉寺近隣のおすすめ散策スポット
千葉神社
出典:千葉神社 | 千葉市観光協会公式サイト/千葉市観光ガイド (chibacity-ta.or.jp)
千葉氏は、平安時代末期に関東南部を支配し妙見様を守護神として崇めており、祖・平良文公から代々信仰が継承され、平忠常公の時代には妙見様の御分霊をお祀りする祠が建てられました。
一条天皇が眼病平癒の願いを掛けたことから、忠常公は寺を整備し、中興開山したと言われています。
その後、妙見様の御分霊を北斗山金剛授寺にお遷しし、以前からお祀りされていた御分霊と合祀しました。この遷座の際には多くの信仰が集まり、賑わいがあったとされています。
金剛授寺は、千葉氏が築いた関東南部の勢力範囲を象徴する存在として、多くの人々から信仰を寄せられるようになりました。
江戸時代には徳川家康からの寄進により永代にわたって二百石を受け取り、将軍との謁見が許される格式を与えられ、「千葉の妙見寺」や「尊光院」とも呼ばれ、歴史もさることながら由緒正しい神社としてもあげられます。
住所:〒260-0018 千葉県千葉市中央区院内1-16-1(Googleマップで見る)
電話番号:043-224-2211(9:00~17:00)
営業時間:6:00〜18:00
※通常祈祷受付は9:00〜15:45(事前予約不要)
定休日:なし
料金:祈祷料5,000円~
アクセス:<車>最寄の穴川インターチェンジより4.5km(時間にして約10分程度)
※無料駐車場なし。有料駐車場は徒歩5分圏内に約500台、徒歩10分圏内に約1000台あり。
<電車>JR千葉駅(京成千葉駅)下車 徒歩約10~15分
<バス>千葉内陸バス千葉駅~院内町下車
公式サイト:妙見本宮 千葉神社
千葉城(亥鼻城)
出典:千葉市立郷土博物館 | 千葉市観光協会公式サイト/千葉市観光ガイド (chibacity-ta.or.jp)
「猪鼻城跡」に建つ郷土博物館、通称「千葉城」。千葉の町の礎を築いた千葉氏をはじめ、郷土の歴史に関する資料を展示しています。5階には展望室があり、工場地帯のある千葉港が一望でき、天気が良い日は富士山が見えることもあります。千葉の風俗について知りたいときには欠かせない博物館です。
千葉寺からは1.4キロほどの距離にあり、徒歩では約20分です。
住所:〒260-0856 千葉市中央区亥鼻1-6-1(Googleマップで見る)
TEL:043-222-8231
営業時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
定休日:月曜(祝日の場合、翌平日休館)、年末年始
料金:入館無料
アクセス:<車>京葉道路「松ヶ丘IC」より千葉市街方面へ約10分
<電車>JR線「千葉駅」~「郷土博物館・千葉県文化会館」下車 約10分
千葉都市モノレール「県庁前駅」徒歩約13分、JR線「本千葉駅」徒歩約15分、京成線「千葉駅」徒歩約20分
駐車場:有
公式HP:https://www.city.chiba.jp/kyodo/
青葉の森公園
千葉県千葉市中央区にある千葉県立青葉の森公園は、53.7ヘクタール(東京ドーム10個分以上!)の面積を誇る大きな公園。
千葉寺からは1.3キロほど。バスで8分で移動できる距離にあります。
「青葉の森公園に行ってみたい」「千葉市の大きな公園で子どもを思いきり遊ばせたい」といった方はぜひ行ってみて下さいね。前述にあげたイチョウ並木も見頃に合わせて行ってみるのも良いですね。
住所:〒260-0852 千葉県千葉市中央区青葉町977−1
TEL:043-208-1500
開園時間:24時間(駐車場は6:00〜22:00)
アクセス:<バス>JR千葉駅よりバス「中央博物館」下車徒歩7分
<電車>京成千葉駅から徒歩8分
駐車場:有
公式HP:https://www.pref.chiba.lg.jp/kouen/toshikouen/guidemap/aoba/index.html
千葉公園
出典:千葉公園 | 千葉市観光協会公式サイト/千葉市観光ガイド (chibacity-ta.or.jp)
千葉駅から近い、千葉市の都心部にありながらも春は桜、初夏はオオガハス、秋は紅葉と、季節の花が楽しめる自然あふれる公園です。また、市内唯一のボート池もあることでも知られています。千葉都市モノレール線の駅そばなので、モノレールを見るスポットとしてもおすすめです。
千葉寺からは千葉駅を経由してバスと徒歩18分程で行くことができます。千葉城を見た後なら千葉都市モノレール「県庁前」~「千葉公園」での利用がスムーズです。
住所:〒260-0045 千葉市中央区弁天3-1-1(Googleマップで見る)
TEL:043-279-8440
営業時間:9:00〜16:30(ボート。3〜11月までの営業)※24時間入園可能
定休日:ボート・売店は月曜(月曜が祝日の場合は翌日)
料金:貸しボート 200円(1艘30分)
アクセス:<電車>JR線「千葉駅」より徒歩約10分、千葉都市モノレール「千葉公園駅前」下車 徒歩0分
駐車場:有
公式HP:https://www.city.chiba.jp/toshi/koenryokuchi/kanri/chuo-mihama/chibakouen.html
まとめ
千葉寺と、周辺の散策スポットについて紹介しましたがいかがでしたでしょうか?紅葉シーズンにはイチョウを見ながらの散策もおすすめですので、是非参考にしてみて下さいね。