障害福祉サービスの対象者はどんな人なのだろうか?料金形態はどの様な仕組みになっているのだろうか?このような基本知識は、障がい者支援の仕事をするのならもっていたいですよね。
また、いつ自分や周りが病気で関わるか分からない障がいを身近に感じていただきたいと思います。
障害福祉サービスの利用者がどのような問題を抱えているのかを理解することで、ひとりひとりに合った支援をすることが出来ます。
理解しようとする気持ちが利用者に伝わり日々笑顔が増えていくこと。
そこに支援者としてのやりがいと、人としての暖かさを感じるのではないでしょうか。
障害福祉サービスとはどんなサービス?
障害福祉サービスとは障害者総合支援法(社会生活を総合的に支援する法律)が定めるサービスのことです。
身体障害、知的障害、発達障害、精神疾患、難病などにより日常生活に制限が生じ、介護や就労支援を必要とする方々を主な支援対象としています。
介護サービスの「介護給付」と生活能力や仕事のスキルをつける訓練を提供する「訓練給付」があり、他にも相談支援や地域生活支援などがあります。
障がい児はこれらのサービスが含まれる以外に障害児入所支援(都道府県の管轄)、障害児通所支援(市町村の管轄)、放課後等デイサービス、居宅訪問型児童発達支援、保育所等訪問支援などがあります。
日常生活に必要な介護にまつわる支援のサービスだけでなく社会生活に必要なスキルを身につけたり、自立した生活を送れるようにサポートしてくれるサービスまで幅広い種類が障害福祉サービスにはあります。
では、どういった人が対象になるのかを次で紹介していきたいと思います。
障害福祉サービスの対象者とは?
障害福祉サービスを利用できるのはどういった人たちなのか。
前項で簡単に支援対象者を書きましたが詳しく紹介していこうと思います。
現在は法律が大きく変わり発達障害や難病の方も対象となりました。詳細は以下の通りです。
身体に障がいのある方、知的障害のある方、身体障害または知的障害のある児童
精神障害(発達障害)のある成人と児童、難病患者(359疾患)の方が対象となります。
介護給付(訪問系、日中活動系、施設系訓練給付)と訓練給付(居住支援系、訓練系、就労系)があり自分自身にあったサービスを選ぶことが出来ます。
障害支援区分の詳細と対象疾病一覧は厚生労働省のホームページに掲載されていますので、より詳しく知りたい方は調べてみてください。
このように、幅広く障害福祉サービスを受けられるようになったことでたくさんの人が地域で支えられながらも社会生活に少しずつですが踏み出せるようになっています。
次は気になる料金形態のことを紹介していきます。
障害福祉サービスの料金形態は?
障害福祉サービスは原則として利用料の1割を利用者が負担することになっています。
世帯の前年の収入に応じて負担額の上限が決まります。
利用料の1割にあたる金額が月額上限を超える場合は月額以上の自己負担は生じません。
生活保護受給世帯 ¥0
市区町村民税非課税世帯 ¥0
前年の収入約300万円以上~約600万円以下の方 ¥9300
前年の収入約600万円以上 ¥37200
多くの人が低料金もしくは無料で利用できています。
所得を判断する世帯の範囲は、18歳以上の障がい者(施設に入所する18,19歳を除く)は障がいのある人とその配偶者、障がい児(施設に入所する18,19歳を含む)保護者の属する住民基本台帳での世帯となります。
入所型の施設利用では食費や光熱費が別途、通所型施設利用では食費、医療型施設では医療費が別途実費負担となりますが、これらが大きな負担とならないために下記のような減免措置がとられています。
・療養介護を利用する場合は医療費と食費の減免があります。
・20歳以上の入所者で低所得の方は、少なくとも25,000円が手元に残るように利用者負担額が減免されます。
・世帯での合算額が上回る場合は、高額障がい福祉サービス等給付費が支給されます。
・食費等実費負担の減免措置
・グループホームの利用者に家賃助成が講じられます。
どうでしょうか?正しく理解することで新しい道が開けるのではないかと思います。
障害福祉サービスを理解して新たな道を!
障害福祉サービスは地域の中で生活を続けられるように支援するサービスです。
これまで対象者と料金形態を紹介してきましたが理解いただけたでしょうか。
同じ障がいであっても、必要とする支援はそれぞれです。
生活介護や社会生活をスタートさせるための自立訓練や就労支援など様々なサービスがあります。
また、利用者のニーズに合わせたサービスを組み合わせて使うことも出来ます。
障がいのある方がその人らしく生きていく。そのお手伝いをするために知識をつけてもらえたらと思います。
知識の積み重ねで毎日が変化していきます。
一歩踏み出し新しい自分を発見してほしいと心から願います。
きっと今までと違う自分に出会えるでしょう。
笑顔が増えることを一番とし、暮らしやすい環境を作っていくためのお手伝い。
その基本となる知識である障害福祉サービスの対象者と料金形態を解説しました。